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1都3県の障害者採用の状況は?
1都3県の中では東京都が圧倒的に就職件数が多い。でも、就職率は34.2%で全国で最下位。ちなみに就職率全国1位は富山県。
— サイコセラピー研究所のサイコちゃん@精神科-メンタルヘルス (@Psy_therapy_Ins) 2019年7月10日
最近の障害者採用状況はどうなんでしょうか?
平成30年度のデータになりますが、厚生労働省が令和元年6月18日に平成30年度の障害者の職業紹介状況を発表しています。
平成30年度の1都3県のハローワークにおける障がい者の就職件数を見てみると、東京都は7,282件、前年から473件の増加。神奈川県は4,597件、前年から377件の増加。千葉県は3,605件、前年から254件の増加。埼玉県は4,370件、前年から346件の増加となっています。
1都3県の中では東京都が圧倒的に就職件数が多いですが、意外にも全国では2位。1位は大阪府の8,329件です。
就職率で見ても大阪が上です。
東京都の就職率は34.2%で全国で最下位。
大阪府は49.9%でした。
就職率全国1位は67.6%でなんと富山県です。
参考:平成 30 年度 障害者の職業紹介状況等|厚生労働省
精神障害者の就職状況は?
平成30年4月から障害者雇用義務の対象に精神障害者が加わりましたが、精神障害者の就職状況は良くなっているのでしょうか?表を見ると就職件数は増えていますが、求職者数も増えているため、就職率は平成25年度からあまり変わっていません。そのため、体感的には就職しやすくなったとは感じにくいかもしれません。
障害者採用の大半の給与は生活ギリギリの水準
障害者雇用は補助金のために嫌々採用してる会社と、多少戦力として期待してくれる会社がある。前者がほとんどで、賃金は最低賃金水準(年収200万円程度)全く仕事が与えられず「座っているのが仕事」という会社もある。数少ない後者では年収240万円位の求人もレアだがある。それでも仕事は大抵雑用😫
— 小泉ヨシキ (@k_yoshiki) 2019年3月3日
障害者の就職件数は全国的に見ても何年も増加傾向にありますが、自立した暮らしができる給与のところは少ないのが現状です。障害者採用の求人は健常者としてもハイレベルな経験や資格を持っている人以外は軽作業などで極端に安い給料となっている場合が多く二極化しており、中間レベルの求人がほとんどありません。
今回は数が少なく探すのが大変な、自立した暮らしができるくらいの給与・待遇の求人を出している企業を紹介していきます。
紹介する企業は下記の条件でスクリーニングしました。
・2019年7月10日時点で障害者採用の求人を掲載している
・正社員もしくは正社員登用前提の契約社員
・日本全体の年収中央値の360万円程度の給与
いくつかの会社を見つけましたが、
今回は「ソニー生命保険株式会社」に絞って紹介していきます。
悪い評判もありますが、実際はどうなのかについても見ていきましょう。
ソニー生命保険株式会社
ソニー生命の障害者採用の求人
現時点で募集している障害者採用は本社内勤職(オープンポジション)です。
職務内容は一般事務とシステムエンジニアとありました。
年収は3,940,640円~6,509,200円。
年間休日数は具体的な数字は書いてありませんでしたが、土日祝日休みで年末年始休暇あり。2019年の土日祝日の数が121なので125日程度でしょうか。
障害者採用としてはとても条件が良い求人です。
ソニー生命には特例子会社のソニー生命ビジネスパートナーズもありますが、契約社員での採用です。
ソニー生命の職場の雰囲気は
ソニーグループ全体の話になってしまいますが、2018年に開催された「障がいのある方のためのソニーグループ就職フォーラム」のパネルディスカッションでの先輩社員の声があげられていました。
会社説明会で印象的だった「障がいに対して、必要な配慮のもと、持てる力を十分に発揮してほしい」という考え方が職場に浸透しているのを実感し、違和感なく働けている。
Sony Japan | 障がいのある方のためのソニーグループ就職フォーラム開催
職場配属後は、先輩からの指導があったものの、今では1人で業務を担っている。関係各所との連携ミスなどで責任を感じ反省することもしばしばあるが、同時にやりがいを感じる機会も多く、成長できる職場だと感じている。
Sony Japan | 障がいのある方のためのソニーグループ就職フォーラム開催
障害者が働く環境が、意識の面でも整っているという事ですね。
ソニー生命はブラック企業?
働く上で気になるのがブラック企業かどうか。下の画像はソニー生命保険株式会社と検索した時に出てきた関連する検索キーワードのスクリーンショットです。
「ソニー生命 最悪」や「ソニー生命 やばい」が気になります。
ソニー生命の公式HPで「金員を詐取する事案が発生」と発表されている
ソニー生命の社員・代理店の募集人(またはこれらを名乗る者)が、保険料等の名目や、架空の投資話で金員を個人名義等の口座に振り込ませ詐取した。
詐欺等の金融犯罪にご注意ください|ソニー生命保険株式会社
当社の社内制度や社員向け商品等を名目とし、高配当をうたって社員自身への金員の拠出を誘引した。
公式HPで元社員が詐欺容疑で逮捕されたことが書かれていました。
2018年1月10日と2018年10月24日に「弊社元社員の逮捕について」とありますが、同じ人についての続報ではなく、別の支社で別の人が逮捕されています。
この事態に金融庁は立ち入り検査を行なっています。
個人情報漏洩が過去に3回発生
ソニー生命保険は2009年4月10日、契約者14万151人分の顧客情報が保存されたパソコン1台を紛失したと発表した。
ソニー生命、14万人分の顧客情報保存したPCを紛失 | 日経 xTECH(クロステック)
個人情報漏洩が起きたのは2004年、2007年、2009年。3回も起きると管理が杜撰な印象を受けますが、ここ10年は個人情報漏洩のニュースは出ていません。
なぜソニー生命は「ソニー生命 最悪」と検索されるのか
ソニー生命が最悪と検索される理由は、社員が詐欺をしたことと個人情報漏洩をしたこと以外にもあるのでしょうか?
試しに「ソニー生命 最悪」と検索してみたところ、
検索上位に出てきたのが「ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ」の「ソニー生命の最悪だと感じる手口を知る!契約するときは慎重に」という記事でした。
ソニー生命のことを酷評する理由としては、私が最初にソニー生命で保険に加入し、後に保険代理店に複数保険会社の同類商品で試算してもらったとき、ソニー生命に「騙された」という思いを持ったからです。
ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ
このブログの記事ではソニー生命の学資保険が100%を超える返戻率に釣られて契約したら、他の保険商品も勧められるまま契約してしまって、それがあまり良い商品ではなく後悔しているということでした。
営業される事に関しては他の保険会社でも同じような感じではないでしょうか。特別悪いとは思いません。
似たような性質の商品では明治安田生命の「じぶんの積立」が有名ですが、
Twitterを見るとやはり他の商品も勧められるみたいですね。
生命保険料控除狙いで明治安田生命の「じぶんの積立」を申し込んだら、早速営業電話が来た。フック商品なのでこれは仕方ないんだけど。
— yasu⋈(HIRATA Yasuyuki)@アスカネット (@hirayasu) 2017年7月1日
障害者採用としては優良企業
悪い評判や事件も見てきましたが、過去のことであったり、業界では普通のことが悪く書かれてしまっているだけとも受け取れます。現在の障害者採用で働く分には問題がなく、障害者が自立した暮らしができる優良企業だと判断しました。