2013年あたりから空前の脱出ゲームブームが来ており、それは今もなお燃え続けています。ブームが続いている影響か、期間限定イベントなどではなく、常時営業している大型施設が各地に現れ始めている。主に10代~30代をターゲットとしたこのアミューズメント施設は、大変人気を誇っている。都内にも数多くの施設が経っており、名探偵コナンや、ルパン三世など、様々なテーマのイベントが存在する。
今日は、その脱出ゲーム・謎解きをテーマに、サイコセラピーな視点を加えてひも解いてみる。
目次
謎解きは脳トレだから精神症状が治る?
初めから確信に迫っていこうと思います。近年、精神疾患の予後(病気にかかった者について、その病気がたどる経過と結末に関する、医学上の見通し。)は認知機能に左右されると言われています。つまり認知機能が低下していればいるほど、再発しやすく、病状も悪くなりやすいと言われています。
認知機能とは
想像力や注意力、推理力、問題解決能力など脳内で行われている考えなどを統括する機能。精神疾患になると、この機能が低下すると言われている。
で、治るの?
結論は、治らないです。
認知機能の回復は、薬物療法と専門のリハビリテーションを用いて、根気よく続ける必要がありますので、そう簡単に治りません。
2018年1月の米国ミソネタ大学の研究で、脳トレの有効性を検証したものがあります。結果は、認知機能の正常な高齢者では脳トレによって認知機能を改善がみられたが、軽度認知障害(MCI)の成人では効果を示さなかったとなっています。
つまり、脳トレは認機能低下や、認知症予防の効果を示すエビデンスは不十分とみなされました。
認知機能は年齢と共に低下していく
脳トレに治療効果を期待できないという結論に至りましたが、研究からは、認知機能が正常(認知症や精神疾患などの病気による低下がない)方の、改善には一役買うことがわかりました。
そして、認知機能は病気にならなくても、加齢によって、ある程度低下していきます。なので、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に脱出ゲームに行って、脳トレをしてみるのは、ありなんじゃないですかね。お孫さんが、「おじいちゃん認知機能を改善させるのに、一緒に脱出ゲームに行こうよ。」といえばイチコロです。
リアル脱出ゲームは料金がちょっと高い
おじいちゃん、おばあちゃんを誘う名目ができたところで、料金についても考えてみましょう。脱出ゲームは、大きな施設で、ある程度長い時間拘束するため、料金はそこそこ高いです。1時間あたり2000~3000円程度かかるところが多いです。
これって結構高いですよね。それだけ楽しませてくれるというのもありますが、3時間遊んだら、それだけで9000円です。
そこで火を噴くのがおじいちゃんおばあちゃんの財布です。おじいちゃんとおばあちゃんは、大抵孫にお金を使いたいと思っている生き物です。(個人的主観と経験上)
そんなちょっとリッチな遊びも、脳トレを理由に誘いだせば、無料で楽しめちゃうかも・・・?
おじいちゃんおばあちゃんも楽しめる施設紹介
脱出ゲームも色々ありますが、中には探索重視の体を動かすことがメインな場合もあります。たくさん動ける年代のおじいちゃんであればいいですが、中には大変な方もありますので、どんな脱出ゲームがあるのか、都内の施設を紹介してみようと思います。
中には車いすでも楽しめる脱出ゲームもあるので、足腰が弱くても楽しめる施設も沢山ありますよ。
東京ミステリーサーカス
2017年に新宿歌舞伎町にオープンした謎解き&リアル脱出ゲーム専用の施設です。何より他店よりもコスパが良く、他店では50分2500円程度に対して、こちらは3000円程度で110分遊べます。同じ値段で長時間遊べるのは嬉しいですね。
また施設自体が大きいため、難易度の高い脱出ゲームから、短時間で終わる脱出ゲームもあります。謎解き初心者にも優しい設計になっていますので、入門編としてはいいのではないでしょうか。
住所 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-27-5 APMビル
営業時間 平日:11:30~22:00
土日祝:9:30~22:00
アクセス JR新宿駅東口から徒歩7分 西武新宿駅から徒歩2分
東京メトロ新宿三丁目駅から徒歩10分
東京メトロ東新宿駅から徒歩10分
SCRAPナゾビル吉祥寺店
こちらは新たにオープンする予定のSCRAPナゾビル吉祥寺です。オープンは2019年11月13日(水)になるそうです。
リアル脱出ゲームを数多く手掛けるSCRAPが手掛ける最新の脱出ゲームだけでなく、過去の名作や、海外で話題のゲームなどが楽しめる施設です。
吉祥寺の新たな楽しみ方としても魅力的ですよね。オープンしたら行ってみたいですね。
住所
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目9−7
アクセス
吉祥寺駅北口より徒歩3分
NoEscape池袋店/新宿店
完全貸切制ということが特徴な施設です。
リアル脱出ゲームは、4人や6人で取り組むなど人数が決められているゲームも多く、ゲームの参加人数に達さなければ、その場でチームを組まれることがあります。初対面の人とあまり協力してやりたくないという方も多いと思いますので、そういった不安がある方にはうってつけですね。身内だけでトライしたい場合は選んでみてはいかがでしょうか。
(https://noescape.co.jp/ikebukuro/)
住所:東京都豊島区上池袋2丁目8-6 NoEscapeビル
最寄駅:池袋駅 (東口・北口) 徒歩8分
自動車:※駐車場はございませんが、近隣にコインパーキングが多数ありますのでそちらをご利用ください。
超密室 新宿店/竹下通り店
ここは何と言っても、レーザートラップを潜り抜けるコンテンツが遊べることが特徴です。まさに気分はミッションインポッシブル、いやルパン三世ですかね。
そして、このコンテンツはチームの中で誰かがクリアすればOKというのも優しい設定になっています。レーザートラップを潜り抜けるおじいちゃんとおばあちゃんを見たい気もしますが、やらなくて大丈夫なところが安心ですね。
( http://super-escape.co.jp/wp/ )
それぞれの店舗情報はHPにアクセスして下さい。
色々と紹介しましたが、
親孝行、祖父母孝行というなの脱出ゲーム。家族で挑戦というのも悪くないかもしれません。名目は「謎解きで、脳トレをして認知機能を改善させようよ。」として、お金は出してもらう。これが最高ですね。次の出かけ先として選んでみてはいかがでしょうか。