男性ホルモン療法先進国アメリカのムキムキ爺さんとテストステロンがヤバイ

男性ホルモン療法先進国アメリカのムキムキ爺さんとテストステロンがヤバイ

こんにちは、研究員の「ゆでたま」です。

サイコセラピー研究所TVでご紹介した、男性更年期障害に関する番外編です。

動画でもご説明した通り、既に2013年時点でアメリカは数百万人がテストステロンが処方されている「男性ホルモン療法先進国」なのでした。

ちょうどその同じころ、ラスベガスを拠点とするある医師のハナシをBBCがレポートしています。

Dr Jeffry Lifeという74歳の医師の方で(当時)、50代の時は太鼓バラ。糖尿と心臓病でいつ死んでもおかしく無かったが、一念発起して肉体改造に取り組んだら55歳以上のコンペで1位になったそうです。

それだけで十分立派ですがまだ先があって、そのうち問題が出てきた。

But as he got older he says he noticed that he was losing ground and finding it more difficult to maintain a lean body.

つまり、さらに齢を重ねるに従って、絞り込んだ身体を維持するのが難しくなってきたというわけです。

60代に入って、ベガスの医学コンファレンスに出た際にアンチエイジングの会社を紹介されて、シニアパートナーにまでなる。そして、自分のテストステロン値を計ってみると大幅に不足していたそうで、今では毎週ホルモン注射を打っている。彼が言うにはテストステロン不足は、

“The problem is that when a man’s testosterone gets low they lose their incentive to go to t

he gym.” ”Even if they want to, they dread going to the gym and exercising and it’s a losing battle. Especially abdominal fat around their belly. They spiral out of control.

ジムに通うインセンティブを失わせる。そうしたいと思っても、ジムに行って運動するのが怖くなるし、運動しても勝ち目がない戦いになる。特に腹回りの脂肪がコントロールできない。

で、テストステロンを健康なレベルまで補充すると、

He adds: “When I get their testosterone up to a healthy level, it changes everything. They get re-energised, they start seeing body fat disappear and muscle growing.”

全てが変わる。全てがエネルギーに満ち、脂肪は落ち始め、筋肉がつき始める。

ビフォー・アフター

引用:Drlife.com

記事では、最近になって大幅にテストステロンの処方が増えていること、にもかかわらず男性更年期に関するきちんとした定義について専門家の間で合意が取れていないこと、不必要なテストステロン療法が多数が行われているとの英国での調査について指摘しています。

Dr Jeffry Lifeに言わせれば、専門家達は保守的過ぎる。テストステロン値が健康水準幅のボトムの値だったとしても、あなたはノーマルだとしか言ってくれない、とのこと。

さて、この医師から離れて、記事は他の研究者の意見も紹介しています。

Testosterone is fantastic,” says Dr Christian Pike, a neurobiologist at the University of Southern California, who specialises in the brain and Alzheimer’s disease.”It increases aspects of cognition, it protects the brain from dying, it reduces Alzheimer’s disease, I mean, it’s wonderful,” he says.But Dr Pike has reservations about the recent trend towards an increased use of sex hormones to reverse the effects of ageing. He says further long-term research is needed to fully understand the way testosterone affects the body.

ザザンカリフォルニア大学の神経生物学者のDr Christian Pikeによれば、テストステロンは認知を強化し、脳を死滅から守り、アルツハイマーを減少させて素晴らしい。ただし、テストステロンが最近アンチエイジングのために沢山使われるようになっていることには懸念がある。テストステロンの影響を完全に理解するにはもっと長期の研究が必要

とのことです。前立腺腫瘍の成長を促進させる副作用についても言及していて、手放しで良いものとはみなしていません。

 

以上ですが、さすがBBC、極端な事例ではありますが、よくまとまった良い記事なのでここでご紹介しました。

 

というわけで、こういうのを見て「年寄りは年寄りらしくしてろ」、とか、「人為によって若返ってはしゃいでいるといつか天罰が降るぞ」、みたいな批判も聞こえてきそうですが、70過ぎのお爺に「いつか」と言っても、

「それってどんくらい先のことですか」

って突っ込まれそうです(笑)。

日本でも男性更年期についての認識は今後さらに広まってゆくんじゃないかと「ゆでたま」は予想しています。男性更年期についてご心配な方は簡単にLINEを使ってチェックすることが可能です。動画の最後にQRコードを添付しているので友達登録からお願いします。

 

オマケ動画

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